制服デート

制服デート。
実は一回もしたことがない。(実はというほどの話でもない)したい。したかった。切実に。


デートという単語が出てきたついでに思い出した、私の人生初デートについて、どこかに書いておかなければ気が済まない、と改めて思った。

人生で初めて彼氏ができた中学2年生。同じ塾に通っていた他中の某M君である。
成績優秀、眉目秀麗、運動神経抜群。
書いてると嘘みたいだが、本当にそうだった。彼は東海大会にも出るし、京大にも進学する。

私は少女漫画でしか読んだことのなかった"彼氏"なる存在を得たのである。


初めてのデート。
田舎のデートはイオンがお決まりコースである。 あてもなくゲーセンや店をさまよい、なんとなく解散する、楽しいんだか楽しくないんだか分からないのが田舎の中高生のデートであるわけで、例に漏れず私達もそうする予定だった。


待ち合わせ場所に来たM君は
白Tシャツ
・半ズボン
・くるぶしまである白靴下
・学校指定の運動靴
・ウエストポーチ(なぜか2個)
で、眩しい笑顔で現れた。


目眩がした。悪い意味で。


彼にとっても初めての彼女、初めてのデート。 もちろん場を盛り上げるために話をしてくれる。 しかし、私の興味は彼の家族の話や部活の話ではなく、「なぜそのファッションなのか」その一点に尽きた。


ちなみに、次の月曜日にこの件を友達に話したら大爆笑をいただき、しばらく私のあだ名が「Wポーチ」になったのはまた別の話である。

そんなわけで、もし今このブログを見ている中学2年生の男子がいたら、私は切に言いたいのである。
デートに半袖半ズボン白靴下運動靴Wポーチはやめろと。